オタクに会えたよ。
「あとはひたすらサーキットで走るだけですよ」とは店主。
続けて、「ちなみにうちにもウレタンのフルサイズのコースがあるんだけど……」と、控えめに営業トークを展開したところへ友人。
まぁお店の人がいろいろと親切に教えてくれた後の雰囲気があったというのも大きいけど、もし自分が一人の時だったらこれ言えなかったなぁ。
すると、ちょうどそこに一人の男性が現れて、店主はその男性を指差すと、「ちょうどこれから行くのがいるから、ついていけばいいですよ」と。
細身で50歳前後に見えるその男性の後に続いて、鉄の階段を登りました。
初対面の我々に対して、マシンを動かしながら1時間以上にも渡ってひたすら話してくれました。
こちらも始めたばかりで、興味津々に話を聞いたり質問したりしていたというのもありますが、この先生にとっても新規ちゃんが入ってきて嬉しかったんでしょう。
この先生のおかげで、サーキットに対する期待がより高まったのは言うまでもないですが、それとは別に思った事があります。
昔のいわゆる“オタクな人"って、こうだったなと。
昔は模型屋さんなんかに行くとよくこういう人がいたもんで、頼んでもいないのにあれこれ親切に教えてくれたお兄さん。
こういう昔ながらのオタクの人って、あまり見なくなったなぁと。
昨今ではサブカル系やアイドル等のオタクは市民権を得たというか声を大にして好きをアピールする人が増えた事で、世間一般にもその存在がすっかり浸透してオタクと非オタクの境界がわかりにくくなったと思うんですね。
例えば、見た目で判断できないとかも含めて。
でも、こういう昔ながらなタイプの人もやっぱり残っているんだなぁと、改めて実感。
ラジコン界隈は人口も少ないだろうから、後輩には面倒見よくという風習が受け継がれているんだろうと勝手に分析しつつ。
自分が触れてこなかっただけで、他のコミュニティにはまだこういう人がたくさんいるんだろうし、当たり前だけどアニメ好きにだってこういう人はいるはずだよなと。
そう思いながら、少し嬉しくなりました。
本来の意味でのオタクは、まだいると。
いやーしかし、この先生には本当にお世話になったなぁ。
めちゃくちゃ勉強になりました。
やっぱネットで勉強するより現場で見聞きして可能であれば実践する、これに勝るものはないなと。
こんな事があって、早くサーキットに行きたいんですよ。
っていう話でした。
0コメント