無課金の作法。


それほど多くはないですが、これまでいくつかのスマホゲーム・ブラウザゲームを遊んできました。

そんな中、今回は初めての体験でした。


始めたゲームが、初日からつまずくというパターン。


例えば、伝説のメンテ期間記録を残した「ガールフレンド(♪)」。

これも遊びましたが、それはあの伝説的な長期メンテから明けて、その時に大量の石(ゲーム内通貨)が配られたのをきっかけに始めたというのを覚えています。


しかし、今回の「SINoALICE -シノアリス-」は正真正銘、出鼻を挫かれました

事前登録する程度には楽しみだったのに、初日からまともに遊べないというパターン。


これまでも、自分の遊んでいるゲームやそうでないゲーム、障害時のゴタゴタは見てきました。
騒いでいる人達も、たくさん見てきました。

でもその時は、正直他人事に思えていました。

仮にそれが自分の遊んでいたゲームであっても、そこまで大袈裟に騒がなくてもいいのに、と。

それは、実際に自分が本当の意味で渦中にいなかったからなんですね。

しかし今回は、完全に自分も巻き込まれてしまったわけです。


ところで、一般的によく言われる事として、こういった場面で声高に不満を主張しているのは、大抵「無課金」の方々が多いと聞きます。


「詫び石よこせ」
「一生メンテしてろ」
「死ね」

それはもう汚い言葉が飛び交っています。

もはや不満の主張でもないですね。


しかしこれらの言葉が、もし本当に無課金者の口から発せられたものであるなら、それは実に滑稽だと思います

お金を払わない客が、店主に「タダ飯食わせろ」などとごねているんですから。



ですが。


今回の場合も果たしてそれが当てはまるのか、少し疑問に思ったのです。

シノアリスの場合です。


これはリリースから今まで、一度たりともまともに遊べていません


このゲームに期待をしていました。
しかし、これが面白いのかはまだわかりません。
面白ければ課金する可能性もあるのですが、現状まだその判断のしようがないのです。
遊べないんですから。


さて、この場合でも、自分は不満をぶつける資格のない立場にあるのでしょうか?



先ほどの例えを用いるなら、こう。


オープン前の試食会では、名だたるシェフ達が絶賛し、成功が約束されたレストラン。

そのオープン日に予約を入れ、いよいよオープン日に店へ足を運びます。
すると店主曰く、厨房の機材が故障して火が使えないので、オープンは延期する事になったと。

そして次の日は必ずオープンするから、また来てほしいと。

それでは仕方がないと、自分は店を後にします。

次の日再び店へ足を運ぶと、厨房はまだ直っていないので、また明日来てほしいと。

それでは仕方がない。

この流れが、3日続きます。


ここで自分の取るべき対応は、どんなものだろうと考えた場合。


ただひたすら、店主に怒りをぶつけるのでしょうか?

または、「なんでもいいから料理を食わせろ」と、シェフに詰め寄るのでしょうか?

そういう人もいると思います。それは仕方がないです。

ただ、自分は違いますね。

黙って、その店にはもう行かなくなります。

その店は、客の信頼を失ったのです。


ここからは、店主がどういった誠意ある対応をするかに懸かってくるでしょう。

当初の予約客には、料理を無料で振る舞うのか。

何事もなかったかのように、遅れたスケジュールでオープンするのか。

この数日なんてチャラにできるほど美味い料理を出してやるから黙って来いと、息巻くのか。


これは、どの対応が正しいのかは受け取り手によって変わるからわからないし、ましてやどう対応するのかを客が店主に求めるのはナンセンス。


ここは、待つしかないのです。

もちろん、待つ義務はありませんが。

もしお金を払う気があったのだとしても、今の立場では立ち去るか待つしか選択肢はないんです。

どういうつもりであれ、今は無課金。

これでやっと公平な関係性と言えましょう。



さて、ここからは個人の意見です。


わずかに許されたプレイ時間の間に課金した人の一部が、返金を要求しているそうです。

今回の件に限っては、ここは応じるべきだと思います。

それぐらいの重大な事態だと思っています。

僕はといえば、ここまで期待が裏切られると、もういい加減熱も冷めてきそうです。

ただ、ここまで期待させてくれたゲームを作ってきたクリエイターの方に至っては、本当に気の毒だと思いますね。

今回の件は、エンジニアさん周りの頑張るところなんでしょうから。


それでも、もう少し待つ事にします。

他にも遊ぶゲームはありますからね。

厨房が直ったら、また招待してください。



いやしかし、メンテを待つってこんな感じなのね。

普段遊んでいたゲームがどれだけ運営に恵まれていたのかと、ここで再確認したのでした。

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