鉄血のオルフェンズ。
アニメの話。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
2015年に始まった、ガンダムのTVシリーズです。
2クールずつの2期に渡って放送されていたこの作品も、昨日で最終回を迎えました。
4クールのガンダムは、「AGE」以来だから久々でしたね。
この「鉄血」、個人的には21世紀ガンダムの中でも一番好きな作品になったので、ネタバレにはならない程度に語りたいと思います。
まず、主人公の三日月・オーガスが好きです。
感情的な主人公の多いガンダムシリーズの中では異質な、獣のような主人公ですね。
主人の命令には忠実に従い、自ら判断をする時も倫理や感情ではなく直感で行動する。
その純粋すぎるところの危うさに、とても惹かれるものがあります。
あと超強い。
(近いキャラとしては、「刀語」の主人公・七花のような。ちなみに七花も好き)
そして、相棒の鉄華団団長オルガ・イツカも好きです。
こちらは義理人情を重んじ、何よりも団員を大切にする熱い男。
対照的な二人ですが、絶妙に噛み合っている、というよりもはや二人で一心同体という感じですね。
あとはロボットアニメ好きとしては、メカデザインは重要な要素。
この「鉄血」に関しては、これも従来のガンダムシリーズにはなかった独特なデザインが話題になりました。
個人的に言えば、好きなモビルスーツ(MS)はこれまでのものを超えるほど好きというくらい、グッとくるデザインがいくつかありました。
この辺りは特に好きですね。
ストーリーはというと、政治的な話とか派閥争いとか、とにかくいろんな勢力が出てくるので、1回で全て把握するのは難しいかもしれません。自分もいまだに把握しきれてはいません。
それでもこの作品を観ていて、特に印象的だったのは"死"の扱い方。
やっぱり戦争モノなので、当然人が死にます。
ですがこの「鉄血」では、その描写がちょっと違います。
従来のガンダムでは、人が死ぬシーンはあっさり描かれる事が多かったと思います。
せいぜい死に台詞を一言呟いてドカーン、最悪台詞なしなんて事も。(もちろんメイン級キャラは別ですが。例:ああ、アムロ……時が見える……とか)
実際のところ、戦死するというのは案外一瞬で終わる事でしょうし、それがリアリティというかガンダムにおける形式美のようでもあったと思います。
一方、この「鉄血」では戦死シーンのほとんどが、しつこいくらい引っ張って描かれています。
ノリは熱血バトルモノといった様相。
(誰と誰のシーンが好きかも書きたいけど、それはネタバレになるので自粛します)
正直、ガンダムというカテゴリにおいてはどちらが良いとは言えません。
ただ、確かにリアルではないかもしれませんが、物語としてはやっぱりこの方式は惹きつけられるものです。
それまで抱いていた思いや感謝や無念の言葉を、息も絶え絶えに吐き出しながら息絶える。
最近こういうのを観ていなかったせいもあるとは思いますが、胸を打たれました。
というわけで、久々に面白いと思ったガンダム作品だったので、思わず語ってしまいました。
ちなみに、これはガンダムの中でも所謂外伝も外伝なので、シリーズを全く観ていない方でも楽しめると思います。
また、昨今のイケメン集団ガンダムに嫌悪している往年のガンダム好きな方も、暑苦しくて男臭い「鉄血」は楽しめるのではないかと。
4クール分全50話もあるけど、これはまた一気見したいなぁ。
あと、ガンプラ欲しいです。
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